桃山時代を代表する建造物の中へ入った。秀吉が設計したとも云われる庭園を見学。その後、広い参道を歩き、五重塔を見学した。
(ここも、田々和が興味を示すところでは無い。醍醐寺も来て、見ただけになりそうだな)
「あの…」
小林優香が思い出した。
「五重塔を見学したあと、そこに腰掛けていました。そろそろバスに、そう声を掛けるため近付いたのです」
「白い紙を手に持って、考え事をしていました。紙には数字が4つ。最初が7で、最後が3だったと思います」
「数字が4つだけ?」
「はい。見た瞬間は車のナンバーと思ったのです。でも、数字が3つ並んだあとに、横線だったので」
車のナンバーだと、横線の前に数字が2つ、後ろに2つである。
(では、どうなる?)
田々和の死後、見付かった紙には「710ー3=1兆」と書かれていた。醍醐寺を見学していた時点では「710ー3」であった。
(あとで書き加えられた)
醍醐寺を出たあと、京都・東山へ向かった。
「次は、豊国神社、方広寺、高台寺ですね?」
「はい」
「豊国廟を外したのも、時間の関係?」
豊国廟は東山区にある秀吉のお墓である。
「はい。それに階段が急で…」
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| 春の醍醐寺 |
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| 醍醐寺:参道のソメイヨシノ |
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| 醍醐寺の桜 |
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