桜開花予想、名古屋は3月19日
2024年の名古屋・桜(ソメイヨシノ)開花予想は平年より4日遅い、3月28日。
桜の花芽は前年の夏に作られ、秋になると休眠に入ります。その後、一定期間、低温に受けると休眠から目覚めます(これを休眠打破といいます)。休眠から目覚めた桜の花芽は、気温の上昇とともに生長、開花します。
名古屋の桜は早い年には3月中旬に開花し、遅い年は4月上旬の開花となります。平年の桜開花日は3月24日です。
2024年の名古屋の桜は、暖冬の影響で花芽の休眠打破が13日遅い計算です。休眠打破後の花芽生長は、2月の気温が高い影響で早い見込みです。
名古屋の桜開花予想は平年より4日遅い、3月28日です(計算式は下記)。
なお、ソメイヨシノの満開は4月3日から4月9日頃の予想です。
*開花後に実際の気温を当てはめ、計算したものです(正解の計算式)
2024名古屋開花予想(計算式)
▮ 計算の前提条件
開花までに必要な積算温度は、休眠打破から約360℃(平均気温)…①
休眠打破に必要な低温は、8℃以下の気温が1000時間。なお、4℃以下の場合は2倍休眠打破が進む(4℃以下の場合は半分の500時間)。
名古屋の最低気温が8℃以下になるのは11月16日以降(平年値)。
2月2日を積算温度計算の平年の基準日(平年の休眠打破日)とする。
気温が平年より1℃低いと1日当たり2時間、8℃以下の時間が増加。逆に気温が1℃高いと、1日当たり2時間、8℃以下の時間が減少する。
1月~2月の8℃以下の時間は、1日24時間のうち18時間(平年値)ですが、2024年2月は異常に高くなったため、12時間…②
▮ 2024年の休眠打破
2023年11月(16日〜30日までの15日間)の気温は平年より0.1℃低くなりました。これによる休眠打破の進みは、
15日×0.1℃×2時間=3時間…③
2023年12月の気温は平年より1.2℃高くなりました。これによる休眠打破の遅れは、
31日×1.2℃×2時間=74.4時間…④
2024年1月の気温は平年より1.2℃高くなりました。これによる休眠打破の遅れは、
31日×1.2℃×2時間=74.4時間…⑤
2024年2月の気温(平年の休眠打破日の前日まで。1日まで)は平年より4.5℃高くなりました。これによる休眠打破の遅れは、
1日×4.5℃×2時間=9時間…⑥
休眠打破の遅れ(ー③+④+⑤+⑥)は、
ー3時間+74.4時間+74.4時間+9時間=154.8時間…⑦
休眠打破が遅くなる日数は(⑦÷②)、
154.8時間÷12時間=12.9日(約13日)
2024年の休眠打破は平年より13日遅い、2月15日(計算上はこの日から桜の花芽が生長を始める)。
▮ 2月の積算温度
2月15日〜29日の積算温度は
2月15日〜29日の気温の和=144.0℃…⑧
▮ 3月に必要な積算温度
開花までに必要な積算温度(約360℃)から、2月(⑧)の積算温度を引いたもの。
360℃ー144.0℃=216.0℃…⑨
▮ 3月の開花に必要な日数
必要な積算温度(⑨)を、3月の気温7.8℃で割ったもの。
216.0℃÷7.8℃=27.7(約28日)
計算上の名古屋の桜開花日は平年より4日遅い、3月28日。
*開花後に実際の気温を当てはめ、計算したものです(正解の計算式)
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