桜開花予想2025、名古屋は3月25日
2025年の名古屋・桜(ソメイヨシノ)開花予想は平年より1日遅い、3月25日。
桜の花芽は前年の夏に作られ、秋になると休眠に入ります。その後、一定期間、低温に受けると休眠から目覚めます(これを休眠打破といいます)。休眠から目覚めた桜の花芽は、気温の上昇とともに生長、開花します。
名古屋の桜は早い年には3月中旬に開花し、遅い年は4月上旬の開花となります。平年の桜開花日は3月24日です。
2025年の名古屋の桜は、11月と1月の気温が高い影響で花芽の休眠打破が4日遅い計算です。休眠打破後の花芽生長は2月が遅く、3月は気温が高い影響で早い見込みです。
名古屋の桜開花予想は平年より1日遅い、3月25日です(計算式は下記)。
なお、ソメイヨシノの満開は3月31日から4月6日頃の予想です。
*2025年3月11日現在の計算
2025名古屋開花予想(計算式)
▮ 計算の前提条件
開花までに必要な積算温度は、休眠打破から約360℃(平均気温)…①
休眠打破に必要な低温は、8℃以下の気温が1000時間。なお、4℃以下の場合は2倍休眠打破が進む(4℃以下の場合は半分の500時間)。
名古屋の最低気温が8℃以下になるのは11月16日以降(平年値)。
2月2日を積算温度計算の平年の基準日(平年の休眠打破日)とする。
気温が平年より1℃低いと1日当たり2時間、8℃以下の時間が増加。逆に気温が1℃高いと、1日当たり2時間、8℃以下の時間が減少する。
1月~2月の8℃以下の時間は、1日24時間のうち18時間(平年値)ですが、2025年は気温が平年より低くなったため、21時間…②
気温の実測値は気象庁の観測値を使用
▮ 2025年の休眠打破
2024年11月(16日〜30日までの15日間)の気温は平年より1.3℃高くなりました。これによる休眠打破の遅れは、
15日×1.3℃×2時間=39時間…③
2024年12月の気温は平年より0.2℃低くなりました。これによる休眠打破の進みは、
31日×0.2℃×2時間=12.4時間…④
2025年1月の気温は平年より0.8℃高くなりました。これによる休眠打破の遅れは、
31日×0.8℃×2時間=49.6時間…⑤
2024年2月の気温(平年の休眠打破日の前日まで。1日まで)は平年より2℃高くなりました。これによる休眠打破の遅れは、
1日×2.0℃×2時間=4時間…⑥
休眠打破は進み(12月の12.4時間)より遅れ(11月の39時間、1月の49.6時間、2月の4時間)の時間が多い。休眠打破の遅れ(③ー④+⑤+⑥)は、
39時間ー12.4時間+49.6時間+4時間=80.2時間…⑦
休眠打破が遅くなる日数は(⑦÷②)、
80.2時間÷21時間=3.8日(約4日)
2025年の休眠打破は平年より4日遅い、2月6日(計算上はこの日から桜の花芽が生長を始める)。
▮ 2月(7日〜28日)の積算温度
2月6日から10日までの気温(平均)は2.1℃。2月中旬(11日〜20日)の気温は4.8℃。2月下旬の気温は5.4℃となりました。2月(6日〜28日)の積算温度は、
(2.1℃✕5日)+(4.8℃×10日)+(5.4℃×8日)=101.7℃…⑧
▮ 3月に必要な積算温度
開花までに必要な積算温度(約360℃)から、2月(⑧)の積算温度を引いたもの。
360℃ー101.7℃=258.3℃…⑨
▮ 3月の開花に必要な日数
必要な積算温度(⑨)を、3月の予想気温10.4℃(平年より1.2℃高く推移しています)で割ったもの。
258.3℃÷10.4℃=24.8(約25日)
計算上の名古屋の桜開花日は平年より1日遅い、3月25日。
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