桜開花予想2025、金沢は4月5日
*この開花予想は開花後に実際の気温を当てはめ、計算したものです(正解の計算式。休眠打破日や開花計算に間違いがないか確認するためのもの)。
2025年の金沢予想は4月5日でしたが、実際には3月29日に開花しました。予想のズレは3月の気温を平年並と予測しましたが、実際には平年より2℃近く高くなりました。この結果、大きくズレることになりました。
また実際の気温を当てはめた計算(下記)では3月30日となりましたが、このズレは3月24日以降の気温が異常に高く(連日、最高気温20℃超。3月27日には最高気温28.2℃を記録し「夏日」になる程)、開花が加速した影響とみられます(この結果、計算式より1日早く開花)
2025年の金沢・桜(ソメイヨシノ)開花予想は平年より4日早い、3月30日。
桜の花芽は前年の夏に作られ、秋になると休眠に入ります。その後、一定期間、低温に受けると休眠から目覚めます(これを休眠打破といいます)。休眠から目覚めた桜の花芽は、気温の上昇とともに生長、開花します。
金沢の桜は早い年には3月下旬に開花し、遅い年は4月中旬の開花となります。平年の桜開花日は4月3日です。
2025年の金沢の桜は1月の気温が高い影響で、花芽の休眠打破が平年より1日遅い2月2日。休眠打破後の花芽生長は3月の気温が高い影響で早い見込みです。
金沢の桜開花予想は平年より4日早い、3月30日です(計算式は下記)。
なお、ソメイヨシノの満開は4月5日から4月12日頃の予想です。
*この予想は3月29日に開花したあと、予想計算式に実際の気温を当てはめたものです(正解の開花予想)
2025金沢開花予想(計算式)
▮ 計算の前提条件
開花までに必要な積算温度は、休眠打破から約360℃(平均気温)…①
休眠打破に必要な低温は、8℃以下の気温が1000時間。なお、4℃以下の場合は2倍休眠打破が進む(4℃以下の場合は半分の500時間)。
金沢の最低気温が8℃以下になるのは11月16日以降(平年値)。
2月1日を積算温度計算の平年の基準日(平年の休眠打破日)とする。
気温が平年より1℃低いと1日当たり2時間、8℃以下の時間が増加。逆に気温が1℃高いと、1日当たり2時間、8℃以下の時間が減少する。
1月~2月の8℃以下の時間は、1日24時間のうち23時間(平年値)…②
気温の実測値は気象庁の観測値を使用
▮ 2025年の休眠打破
2024年11月(16日〜30日までの15日間)の気温は平年より0.2℃低くなりました。これによる休眠打破の進みは、
15日×0.2×2時間=6時間…③
2024年12月の気温は平年より0.5℃低くなりました。これによる休眠打破の進みは、
31日×0.5℃×2時間=31時間…④
2025年1月の気温は平年より0.7℃高くなりました。これによる休眠打破の遅れは、
31日×0.7℃×2時間=43.4時間…⑤
休眠打破は進み(11月の6時間、12月の31時間)より遅れ(1月の43.4時間)の時間が多い。休眠打破の遅れ(ー③ー④+⑤)は、
ー6時間ー31時間+43.4時間=6.4時間…⑥
休眠打破が遅くなる日数は(⑥÷②)、
6.4時間÷23時間=0.3日(1日)
2025年の休眠打破は平年より1日遅い、2月2日(計算上はこの日から桜の花芽が生長を始める)。
▮ 2月の積算温度
2月2日〜10日の気温(平均)は2.5℃、2月中旬(11日〜20日)の気温は3.8℃。2月下旬(21日〜28日)の気温は3.6℃となりました。2月(2日〜28日)の積算温度は、
(2.5℃✕9日)+(3.8✕10日)+(3.6℃×8日)=89.3℃…⑦
▮ 3月に必要な積算温度
開花までに必要な積算温度(約360℃)から、2月(⑦)の積算温度を引いたもの。
360℃ー89.3℃=270.7℃…⑧
▮ 3月の開花に必要な日数
必要な積算温度(⑧)を、3月の気温9.1℃(平年より1.8℃高い)で割ったもの。
270.7℃÷9.1℃=29.7(約30日)
計算上の金沢の桜開花日は平年より4日早い、3月30日。
*計算式では3月30日となりましたが、実際の開花日は3月29日でした。このズレは3月24日以降の気温が異常に高く(連日、最高気温20℃超。3月27日には最高気温28.2℃を記録し「夏日」になる程)、開花が加速した影響とみられます(この結果、計算式より1日早く開花)
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金沢の桜:©金沢市観光協会 |
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