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政策指標
  
▮ 金融政策指標・概況

▮ 金融政策指標
マネタリーベースマネーストック日銀当座預金残高

▮ 解説・金融政策関連指標とは

▮ 解説・資産買い入れとは

▮ 解説・マイナス金利とは
 金融政策関連指標・概況
                       
・安定したインフレ率2%を目標に、日銀による金融緩和が行われてきましたが、「物価安定の目標」が実現する見通しになったことから、2024年3月より「金融緩和の縮小」に入りました。
   
2024年3月19日、日銀・金融政策決定会合で日銀当座預金におけるマイナス金利を解除。資産買入れのうち、ETFおよびJ-REITの新規買い入れを中止し、CP等や社債等も買入れ額を段階的に減額し、1年後をめどに買入れを終了することが決まりました。
   
2024年7月31日、日銀・金融政策決定会合で政策金利(無担保コールレート)を0.25%に引き上げ、国債買い入れを3ヵ月毎に4000億円程度ずつ減額していくことが決定(2026年4月からは3ヵ月毎に2000億円程度ずつ減額:2025年6月の金融政策決定会合で決定)。
  
さらに2025年1月24日の金融政策決定会合で0.25%引き上げ、政策金利を0.5%としました。
   
マネタリーベースは前年比7.8%の減少に対し、マネーストック(M3)は前年比1.0%の増加となっています。
    
・10月のマネタリーベース(平均残高)は616兆5980億円。前年比7.8%の減少。
   
・最新のインフレ率(消費者物価)は+2.9%、目標はインフレ率+2%です。

 政策指標
                       
・安定したインフレ率2%を目標に、日銀による金融緩和が行われてきましたが、「物価安定の目標」が実現する見通しになったことから、2024年3月より金融緩和の出口戦略(緩和を縮小し停止へ向かうこと)に入りました。その後、インフレ率が高くなったことから、政策金利が引き上げられました(2025年7月時点で0.5%)。
      


マネタリーベース
  
・10月の平均残高…616兆5980億円(-7.8%)

・10月末時点…619兆1673億円
   
▮ 内訳:10月末時点

 日本銀行券…116兆8498億円

 貨幣…4兆6239億円

 日銀当座預金…497兆6936億円

 
*マネタリーベース…中央銀行が供給する通貨のこと
*2025年11月5日発表、日本銀行


     
マネーストック:2025年10月
   
・1617.8兆円(+1.0%)
   

*マネーストック…通貨総量。複数の指標が存在しますが、日本ではM3が使われます。
*M3=現金通貨+預金通貨+準通貨+CD(譲渡性預金)
*2025年11月12日発表、日本銀行
   

     
日銀当座預金(過去3ヵ月)
   
・7月の平均残高…521兆6120億円

・8月の平均残高…517兆6200億円

・9月の平均残高…497兆2570億円
      

*マイナス金利政策は2024年3月で解除されました
 
*日本銀行当座預金…金融機関が日銀に預けている当座預金のこと。プラス金利(+0.50%)とゼロ金利(準備預金に対して:法律により預けることが決められた金額)が適用されます
*2025年10月16日、日銀
 
 金融政策関連指標とは
                       
金融政策に直接関連のある統計指標です。具体的には、マネタリーベース、マネーストック、日銀当座預金残高が該当します
   
マネタリーベースは、中央銀行が供給する通貨のこと。
     
マネーストックは、通貨の総量。金融機関と中央政府を除いた経済主体が、保有する通貨の合計です。
  
日銀当座預金は、市中の金融機関が日銀に預けている当座預金のことです。
  
 金融政策・資産買い入れとは
                       
インフレ率2%を目標に、日銀が行ってきた金融緩和政策です。
    
2016年1月29日の日本銀行の金融政策決定会合で、マイナス金利付き量的・質的金融緩和の導入が決定され、大規模な金融緩和がスタートしました。
  
  具体的には、長期金利が0%で推移するよう国債の買入れ(年間増加80兆円を目途:マネタリーベース増加)が行われてきました。この長期金利の目標については2024年3月の金融政策決定会合で解除され、以後は市場において形成されることが基本となりました。
  
国債買い入れについても、2024年7月の日銀・金融政策決定会合で3ヵ月毎に4000億円程度ずつ減額していくことが決定しました(金融緩和は縮小へ向かっています)。

 金融政策・マイナス金利
                       
金融機関などのお金が預金されている日本銀行の当座預金に、マイナス金利を導入した政策。2016年1月の日銀・金融政策決定会合で導入が決まり、22024年3月まで行われました(2024年3月で解除)。
   
なお、解除されたため、日本銀行の当座預金には現在、プラス金利とゼロ金利のみが適用されています。
   
マイナス金利政策は、金融機関のお金が日銀当座預金に留まって、「お金が回っていない」状況を打破するための政策でした。
   
*日銀当座預金へのマイナス金利導入は、2016年1月29日の金融政策決定会合で決まりましたが、賛成5人、反対4人の僅差での決定。反対意見としては、複雑な仕組みが混乱を招く惧れがある、実体経済に大きな効果をもたらさない(国債買い入れだけで十分)などの意見が出ました

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